完全会員制BOUTIQUE

STRANGE MOTEL

「まったく愉快なひとときですなあ」
 と相手が言った。
「ほんとですよ。この奇妙奇天烈洋品店に入会したがらない人がいるようですが、どういうつもりなんでしょうな。流行がどうのこうのと言う人がいるが、それを追いかけすぎて、としをとり、死んでしまうなんて、意味のない人生です」
「このブティックがなかったら、あなたと私も、ただ顔をみあわすだけで終わりです。ゆきずりの他人にすぎず、こうまで親しくはなれなかった」

インターフォンを押して会員証を見せる。その指は禁断症状が起こりかけているかのように、ふるえている。しかし、そのふるえはすぐにおさまる。三十秒たてば、そばにいる初対面の百年の知己と、新鮮で意外な、驚きにみちた、なつかしい話をとめどなくかわしあうことができるのだから。

「きみもSTARNGEMOTELに加入したらどうだい?」

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